ソワニエ(soigner)
”ソワニエ”
フランス語で直訳すると『上客』となりますが、レストランなどで著名人だとか、何度も通ってるとか、大金を払うお客様の事ではなく、お店側から(また来て欲しい)(お店に大切にされる)と思われるお客様の事で、お店への配慮やリスペクトの無い、(お客様は神様)論を振りかざすようなお客様は、どんなに通っていてもソワニエとは呼ばれないそうで、、
身なり、佇まい、会話などから、大事に扱われるべきお客様。ギャルソンは上客と判断した時、厨房に向けたオーダー表に【a soigner(大切に扱われるべき)】と記するそうです。
先日、こんな事がありました。
仕上がったヘアスタイルを写真に収めたりして、少し時間が掛かってしまったお客様が帰りの際、レセプションの椅子で待つ次のお客様に、「お待たせしちゃって、ゴメンなさい」と、言いながらドアの外へ出ようとすると、、
待っていたお客様は、「いいのよ、とっても素敵よ!」と言って下さいました。
僕は、ドアの外でお客様をお見送りする最中、、ちょっと感動してた。
偶然すれ違った見知らぬ二人の、ちょっとした会話に含まれる気遣い
こんなお客様お二人(ソワニエ)にご来店頂いて、なんて幸せ者なんだろうって。サービスマンやってると、かなり響くんですよね、、こういうの。 お店に愛されるお客様ってこういう事なんだよなぁって思ったし、僕も見習わないとな!って思ったんでよね。
ソワニエじゃないと、出てこない料理、食べれない料理もあるそうで。。入店から退店までいかにお店を楽しんでいるか、ギャルソンは見ているんだそうです。なるほどね。。
以前にもこのブログで記した事がありましたが、僕はお客様は神様とは思っていなくてですね、お客様はあくまでもお客様です。それ以上でも以下でもありません。
サービス業として捉えると、横柄に聞こえるかもしれませんが、頂く対価に対しての仕事として考えてるいる部分があります。これは、28歳の開業前に渡英した時、お世話になった現地サロンの美容師さんにお会いして感じた事だったんです。その方は、あくまでもアーティストであり、スタイリストでした。仕事に対するプライドもそうですが、お客様を美しく素敵にする事に全力でした。ヘアスタイリストなんだけど、頭の先からつま先までお客様を美しくプロデュースする感じ。最後はリップの色まで指定してたw
お客様も、「今日は、私をどんな気分にしてくれるの?」ってオーダーしてきたりするw
毎回、頭フル回転ですよ。。ずっとその繰り返しです。そんな彼(ってもオカマちゃんだけどw)を短い間でしたがサロンで見て大きな影響を受けました。常に真剣勝負だし、お客様もリスペクトをもって接してる、とても良い関係性を見て、僕もこれから自分の店で真剣勝負してお客様と良い関係を作って行こうって思ったんですね。(今思えば、貴重な体験でした。)
なので、僕にとってお客様はお客様、とても大切なお客様(ソワニエ)となります。
たくさんのソワニエにご来店頂き、僕は幸せ者だな。と思った次第なんです^^
いつもありがとうございます。
レストラン話のオマケ↓
先日、柿を頂いたので、巷で話題の柿とブルーチーズがホントに合うのか?試してみました。(ゴルゴンゾーラにしたけどw)グラノーラと黒胡椒をアクセントに。蜂蜜が有ったら良かったかも。うん、生ハムとメロンのアレですねw 、、うん。悪くはないw
<Stay home cooking.>