ふと、、思い出す。
20年前にNY5番街はCartierの角を曲がったすぐのところにあるサロンに日本人の女性美容師さんを訪ねました。その方は、ある人を通じて当時19歳だった僕にNYで美容師として働くお誘いをかけてくれた人です。(当時は上京してきて1年、さすがにビビってお断りしてしまった経緯がありますw)
9年後、28歳の時に独立する際一度お会いしたくて機会を作りNYへ行きました。その人は”pentmo”というサロンでいわゆる面貸しという形態でサロンワークされてました。(面貸し=サロンから鏡面を借り独自で売り上げを構築する美容師さん)
マンハッタンの一等地、サロンの後ろ盾は無く自分の力だけで成り立たせる立ち位置
記憶が確かなら、鏡面に置かれたメニューにはカットチャージ150〜180$(もちろんチップ別w)
日本人の美容師さんはその人だけで、顧客は日系企業の支社長クラスの奥様やご令嬢など。。お客様は全て人間ドッグにいるようなガウンをまとい各々の鏡の前に座る。
活気があるのに、それでいてエレガントで重厚な格式を感じるサロン。今から20年前なので、どんだけ先を行ってるのかって感じww
全てに圧倒されました。
世界のヘアサロンで髪を切ってきた人に言わせると、日本のサロンは技術もサービスもトップクラスだというけれど、僕はそうは思わない。
あの時、28歳で感じた劣等感はやはりNYだからとか5th avenueだからとかじゃなく、そこで働くサロンワーカーとしてのプライドのようなものを感じたからだど思うのです。
比べて日本の美容師さんは、サービス業としての割合と技術者としての割合の対比が違う気がします。
あれから20年、あの時感じた感覚は今でもはっきり覚えていて。
僕のサロンワークを間違いなく形成しているんですね。
お客様とは1対1の関係。ご来店頂けることに感謝して今持ってる自分の全てを出すだけ。
そんなことを感じたNYのサロン体験(今思えば、行っておいてよかったな)を、、ふと思い出しました。
よし、がんばろ。
では。