バックヤード

当時、まだ僕がペーペーのアシスタント時代のとき

先生や先輩方よりニューモード発表会のお手伝いに抜擢された

(お店は、わりと大きな協会に所属してました。)

当時は、先生方の名前がそのまま美容室の店名になるところが多く

そんな有名なサロンが集まり京王プラザホテルの大広間を舞台にヘアショーを行う

僕は、先輩たちの後をメイク道具やモデルさんの着る衣装などを持ち付いて行く

荷物を運び込んだバックヤードでは

すでに、ショーの仕込みを始めている各サロンのスタッフさんたちと

プロの外国人モデルさんたちで活気づいていた。

当時は、今みたいに美容室同士の横の繋がりは薄くて

せいぜい会場へ出入りの挨拶ぐらいで、どちらかというとライバル関係な印象でした。

そんな他店との繋がりよりも、ショーを成功させるべく舞台裏は真剣そのもの

分刻みのスケジュールに、使えないヘルプに次は無いので、

抜擢2回目の僕も必死でお手伝いw

僕は、先輩の仕込みのヘルプに付きつつも他のブースを見たとき

忘れられない光景がある。

それは

当時から業界誌には必ずと行って良いほどヘアスタイルが掲載されていた

超有名美容師さんが隣のブースでモデルさんにメイクしているところ。。

ペーペーの僕でも、業界誌は見て知っていたし

同じ協会に属していたのもあって、いつかお会いできるのかと思ってはいた。

「うわぁ。。本物だ・・」

当時は”カリスマ”という言葉が流行る前でしたが、

当然、その方もその後カリスマと呼ばれるようになる。

そんな方の仕事を間近で見ることができるなんて!!

先輩のヘルプに付きつつ、目をキョロキョロしていたのを思い出しますw

何と言っても、その方の仕事は丁寧。

特にメイク。

もうね、、いつまでもファンデーション

外国人の肌の綺麗なモデルさんに、ずっとファンデーションを塗っているの

先輩のヘルプがひと段落して、チラッと見ると

まだファンデ塗ってる!!

でも、、、

そのモデルさんが、すげーー綺麗になってるの。

うわ!って思うぐらい(鳥肌もんのw)

自分の先輩も(のちにヘアメイクとして独立)メイクはすごく綺麗で素晴らしかったんだけど

その方のメイクには正直圧倒された、、

なんかその場だけ、異空間というか、別世界のように感じたものです。

(振り返るに、若手時代にそういう仕事が見れたのは幸せな事だと思う)

その方は、今も現役で

美容界の最も権威あるコンテストなどの審査員を今も歴任されている。

あの時、間近で感じた衝撃は今でも鮮明に覚えてる。

そんな事を、寝起きにスマホを見て思ったのでした。汗

https://platform.twitter.com/widgets.js

先日、

車で出かけた時、高校生になった娘が赤いリップを塗っていた。

そんな僕からの娘へのアドバイスは、、、メイクは丁寧にww

では。

img_0589


by
関連記事